技術解説
LoRaWAN

LoRaWANはloT向けの通信規格であるLPWAの一つです。
世界中で使われているLPWAの中でも先行して普及を図ってきた規格です。
免許不要の周波数帯域を用いるオープンな通信規格で、普及のためにLoRa Allianceという非営利団体が組織されており、全世界のloT企業の多くが加盟しています。
このLoRaによるネットワークを「LoRaWAN」と呼びます。
以下のような特徴があります。
- サブギガ帯と呼ばれる920MHz帯を使用
- 電波の回り込み特性に優れている
- 920MHz帯は他の無線ネットワークが存在していても安定的に通信ができる
- 最大伝送速度は250kbpsほど
- 伝送距離が最大10qほど
- 長距離通信に特化
- ゲートウェイを設置すれば、半径数q〜10qの範囲でネットワークを構築できる
- ボタン電池1個ほどの電力でも双方向通信ができる
- 消費電力が少ないのでバッテリーは10年以上持続する
LoRaWANは他の電波の影響を受けにくいので不安定になりにくいとされています。
そのため電波干渉が起きやすい工場内でも利用しやすいネットワークです。
LoRaWANは低電力で長距離通信ができることから、世界中に普及しています。
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