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技術解説


2036年問題





インターネットにつながったコンピュータは、NTP (Network Time Protocool)を使って時間を同期しています。
NTPは協定世界時 (UTC)の1900年1月1日午前0時0分0秒を起点にし、そこから経過秒数を32ビット符号なし整数でカウントし、現在時刻を計算しています。
このためNTPは、起点時間からの経過時間を32bitの最大値、4294967295 秒までしかカウントすることができません。
最大値をオーバーすると 0 に戻ってしまいます。
UTCの1900年1月1日午前0時00分00秒から 4294967296 秒後とは、
2036年2月6日午前6時28分16秒、日本時間では2036年2月6日午後3時28分16秒です。
この時刻に、NTP の日付は1900年に戻ってしまいます。
何が起こるか、誰にも予想がつきません。
最上位ビットが0の場合2036年2月6日午前6時28分16秒以降とする、という対処法も提唱されています。


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