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技術解説


ベテルギウスの爆発はいつ?


ベテルギウス


オリオン座の中ではリゲルに次いで2番目に明るいベテルギウス。
恒星進化の最終段階にある赤色超巨星で、「いつ超新星爆発を起こしてもおかしくない」と言われていました。

2019年秋。数カ月で明るさが3分の1になり、過去50年間で最も暗くなった際には、爆発のときが迫っているのではないか、言われました。
もし超新星爆発を起こすのなら、数ヶ月間は昼でも肉眼ではっきり見えると予想されるため、大きなニュースとなりました。
もともと太陽の約6倍だった大きさは、ガスを不規則に噴き出しながらぶくぶく膨張して1千倍近くになったとされ、丸い形を保てなくなっている姿が撮影されています。
(写真は2017年にアタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA)によって撮影されたものです)
地球からは550光年離れているため、今見えている姿は550年前のものになります。 もしかしたら、既にベテルギウスは超新星爆発を起こしているのかもしれない、とわくわくしたものです。

ですが、その後、ベテルギウスは明るさを取り戻してしまい、何事もなかったかのような状態です。
最近の研究では、ベテルギウスが超新星を起こすまではまだ10万年以上の時間が残っているとのこと。
ベテルギウスの爆発を私たちが観察できる可能性は低そうだというのは残念です。
違う赤色巨星に期待しましょう。


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